[株式会社キャラバン]

小林丈太郎
www.caravan.co.jp
元イッセイ・ミヤケのデザイナー浜井弘治さんがつくる服は、アトピーの人でも着れる服だったり、片腕の人が片手で着れる服だったり、やはりモールの中では、従来の流通 経路では伝えきれなくて売れにくいものばかり。それをリウォッチにコーディネイトさせるというアイデアで、ウェブに立ち上げることに(http://hamai.bridge.ac/)。キャラバンには「ベンチャーインターン」という身分で学生時代から在籍。キャラバンでは、社員一人ひとりが自由に店主であり事業主である。


 モノを売るという行為には、自分のほうな剥き身のまま見知らぬ 他者とダイレクトに出会わなければならない、という側面が必ずつきまといます。それは、昔からとても怖いこととされていて、だからその意味でも「命がけの飛躍」だったわけですが、それを回避するために社会や市場のなかにも、るいは一人の人間の心のなかにも様々なバリアが設けられました。パブリックの顔とプライベートの顔を使い分けるという発想もその一つ。勤務中はたとえどんなに強面 を余儀なくされても、妻や子供の前では優しい顔でいられる「仕事を家に持ち込まない」男が理想と言われたりしたものです。しかし、そんなバリアを突き破ったところで、個人として他者と出会っていかなければその可能性の扉を開けないのが、ネット社会――。

隔月刊『広告』1999年9+10月号
特集「 お店がわたし」
「命がけの飛躍」を平気で楽しむ若者像
      
<インタビュー> 村上 隆 に掲載
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