週刊『エコノミスト』(毎日新聞社発行)は、「ネットベンチャー100人にあ って聞いた発想力」の特集を2号にわたって掲載しました。キャラバンは、2000年5 月23日特大 号で紹介されました。以下にその全文をご紹介します。

 キャラバン
 野口 壽一   52歳 ネットワーク構築など 10人
 1987年設立。資本金2000万円。
 東京都世田谷区。
 ネットワーク構築からビジネス支援、翻訳・出版・印刷まで幅広いビジネスを手掛ける。

ネット上の人脈が幅広いビジネスの基盤
 http//www.caravan.co.jp/
 
 ネットワーク構築やホームページ制作を主な事業とする、一見何の変哲もないベン チャー企業にみえる。しかしこの会社、ちょっと毛色が違う。会社設立当初は、貿易 とそれに伴う翻訳や印刷物の制作などをしていたが、九五年頃からネット事業に本腰 を入れはじめ、成功した。

 その成功の礎となったのが「246コミュニティ」だ。これは九六年一月に同社が中 心になって開設したベンチャー支援のための情報交換サイト。ここには、急激に多く の起業家やビジネスの専門家らが集まった。この人材ネットワークを活かして高度な ネット事業を展開することができたのだ。その他、「世田谷NET」で地元との交流 を、「組み込みネット」で組み込み産業とのパイプを作った。顧客の多くはこのネッ トワークの中にいる。ネットワークには、起業家でけではなく、デザイナー、ライタ ー、司法書士、技術者など実に多種多様な人材が集まり、どんな仕事もこなせるよう になった。

情報基盤は無料提供すべし

 「コピーライトではなく、コピーレフトの時代。自分が作ったんだから俺のモノだ という考えはインターネットの文化に反する」と持論を展開するのは同社CTO(最 高技術責任者)の平野勝三氏。つまり、情報インフラは無償で提供し、そこに流れる ものに対してビジネスに繋げてゆく、というのが同社のスタンスだ。

 会社休業日には地元高齢者向けにコンピュータを開放しているが、これとて、経営 にとって重要な人材ネットワーク拡大の一助になっている。

(新井孝幸)



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